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術前・術後薬物療法の投与スケジュールと点滴のタイムスケジュールについて




これからの治療スケジュール


こちらは、早期のトリプルネガティブ乳がん患者さんへキイトルーダ®と化学療法による術前・術後薬物療法を行う際の、標準的な治療の流れを示しています。
あなたの健康状態や治療経過によって、内容やスケジュールが異なることがあります。治療の進め方がこちらの図から外れたとしても、不安に思わず、担当医の指示に従って治療を続けてください。


キイトルーダ®と化学療法による術前・術後薬物療法で使用する抗がん薬


術前薬物療法①で使用する抗がん薬(キイトルーダ®+化学療法)

最初に下記の組み合わせで約3カ月投薬します。


術前薬物療法②で使用する抗がん薬(キイトルーダ®+化学療法)

術前薬物療法①のあとに、下記の組み合わせで約3カ月投薬します。


術後薬物療法で使用する抗がん薬(キイトルーダ®単剤)

手術のあとに、キイトルーダ®単剤で約7カ月投薬します。


パクリタキセル
がん細胞の細胞分裂を阻害し、がん細胞の増殖を抑えます。

カルボプラチン
がん細胞が増殖するためのDNA合成を阻害する作用により、がん細胞を死滅させます。

ドキソルビシン、エピルビシン
がん細胞のDNAの間に入り込み、がん細胞の成長を止めたり、死滅させる作用があります。

シクロホスファミド
がん細胞のDNAにくっつき、がん細胞の成長を止めたり、死滅させる作用があります。


各治療での投与スケジュールと点滴スケジュールは、患者さんの健康状態や治療経過によって、内容やスケジュールが異なることがあります。治療の進め方について、質問や疑問があれば担当医に聞くようにしましょう。


術前薬物療法①
キイトルーダ®パクリタキセルカルボプラチン


投与スケジュール

キイトルーダ®は200mgを3週間に1回投与、または400mgを6週間に1回投与します。
パクリタキセルは毎週投与し、カルボプラチンは毎週または3週間に1回投与します。


* 6週間ごとに1回、キイトルーダ®(400mg)を投与する場合、投与なし


点滴のタイムスケジュール(例)

キイトルーダ®パクリタキセルカルボプラチンを投与する日】(例:投与スケジュール1週目)

キイトルーダ®200mgまたは400mgを約30分かけて静脈内へ点滴します。
その後、パクリタキセルとカルボプラチンを投与します。


パクリタキセルを投与する日】
(例:投与スケジュールのカルボプラチンの投与が3週間ごとの場合の2週目)

パクリタキセルのみを投与します。


パクリタキセルカルボプラチンを投与する日】
(例:投与スケジュールのカルボプラチンの投与が毎週の場合の2週目)

パクリタキセルとカルボプラチンを投与します。


※各製品の電子添文および臨床試験のタイムスケジュールをもとに記載しています。
医療機関によって異なる場合がありますので、担当医の指示に従ってください。


術前薬物療法②
キイトルーダ®ドキソルビシンまたはエピルビシンシクロホスファミド


投与スケジュール

キイトルーダ®は200mgを3週間に1回投与、または400mgを6週間に1回投与します。
ドキソルビシンまたはエピルビシンとシクロホスファミドは3週間に1回投与します。


* 6週間ごとに1回、キイトルーダ®(400mg)を投与する場合、投与なし


点滴のタイムスケジュール(例)

キイトルーダ®200mgまたは400mgを約30分かけて静脈内へ点滴します。
その後、ドキソルビシンまたはエピルビシンとシクロホスファミドを投与します。


※各製品の電子添文、臨床試験のタイムスケジュールおよび乳癌診療ガイドライン①治療編2022年版(付1. 化学療法レジメンの処方例)をもとに記載しています。
医療機関によって異なる場合がありますので、担当医の指示に従ってください。


術後薬物療法
キイトルーダ®単剤】


投与スケジュール

キイトルーダ®単剤で200mgを3週間に1回投与を9回、または400mgを6週間に1回投与を5回行います。


* 6週間ごとに1回、キイトルーダ®(400mg)を投与する場合、投与なし


点滴のタイムスケジュール

キイトルーダ®200mgまたは400mgを約30分かけて静脈内へ点滴します。


※電子添文および臨床試験のタイムスケジュールをもとに記載しています。


治療の手引き、治療日誌について


キイトルーダ®の治療を受ける早期のトリプルネガティブ乳がんの患者さん向けに、初期治療全体の流れをまとめた「治療の手引き」をご用意しています。
また、診察日や投薬日などの治療スケジュールや、患者さんがご自身で体調を把握し、治療チームに知らせるメモとしてお役立ていただくための「キイトルーダ®治療日誌(術前薬物療法/術後薬物療法)」をご用意しています。
治療を順調に進めていくためには、患者さんと担当の医師や看護師、薬剤師をはじめとする治療チームとが信頼し合うことが大切です。そのためには、治療中の体調をチームに理解してもらうことが第一歩となります。
以下からダウンロードできますので、より良い治療のために、ぜひ、お役立てください。

●治療の手引き
監修:社会医療法人 博愛会 相良病院 院長 大野 真司 先生



●キイトルーダ®治療日誌(術前薬物療法/術後薬物療法)
監修:社会医療法人 博愛会 相良病院 院長 大野 真司 先生






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