キイトルーダ®と化学療法併用による術前・術後薬物療法を受けられる
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術前薬物療法について(キイトルーダ®と化学療法の併用治療)
術前薬物療法の治療内容
術前薬物療法ではキイトルーダ®と化学療法を併用して最大3ヵ月投薬します。
併用する化学療法によって、3週間に1度または2度通院します。
非小細胞肺がんの治療でキイトルーダ®と併用する化学療法
キイトルーダ®と化学療法の組み合わせ
代謝拮抗性抗がん剤
ゲムシタビン
ペメトレキセド
細胞分裂に必要なDNAの合成を阻害してがん細胞を死滅させ、がん細胞の分裂や増殖を抑えます。
プラチナ系抗がん剤
シスプラチン
細胞が増殖するためにはDNAの複製が必要です。シスプラチンは、がん細胞のDNAと結合してDNAの複製を妨げ、がん細胞を死滅させたり、増殖を抑えたりします。
術前薬物療法の投与スケジュール
キイトルーダ®+化学療法併用は3週間を1サイクルとして最大4サイクル実施します。
キイトルーダ®は200mgを3週間に1回投与、または400mgを6週間に1回投与します。
ゲムシタビンの場合は各サイクルの1日目および8日目に、ペメトレキセドの場合は
各サイクルの1日目に投与します。シスプラチンは各サイクルの1日目に投与します。
※電子添文および臨床試験のタイムスケジュールをもとに記載しています。
あなたの健康状態や治療経過によって、内容やスケジュールが異なることがあります。投与スケジュールがこちらの図から外れたとしても、不安に思わず、担当医の指示に従って治療を続けてください。
キイトルーダ®と化学療法の併用治療の前に
治療を受けることができない可能性のある方
あなたの体の状態によっては、キイトルーダ®と化学療法の併用治療を受けられないことがあります。
- キイトルーダ®や化学療法に含まれている成分と同じ成分に対して、過敏症症状を起こしたことがある方
【過敏症症状の例】
- 妊娠している、または妊娠している可能性がある方※
- 重度の腎機能障害のある方
- 高度な骨髄抑制のある方
- 胸部単純X線写真で明らかで、かつ臨床症状のある間質性肺炎または肺線維症のある方
- 胸部への放射線療法を施行している方
- 重症感染症を合併している方
※胎児への影響や流産が起きる可能性があります。なお、キイトルーダ®と化学療法の併用治療中に妊娠が分かった場合は、必ず担当の医師や看護師、薬剤師にお伝えください。
キイトルーダ®、ゲムシタビン、ペメトレキセド、シスプラチン電子添文より
治療を始める前に、以下の項目に該当する方は、必ず担当の医師や看護師、薬剤師にお伝えください
●キイトルーダ®を使用する前の確認事項
薬や食べ物にアレルギーがある
自己免疫疾患*に現在かかっているか、過去に自己免疫疾患にかかったことがある
間質性肺疾患**にかかっている、または以前にかかったことがある
現在、使用している薬がある
臓器移植または造血幹細胞移植†をしたことがある
結核に感染している、または過去にかかったことがある
*自己免疫疾患とは、本来自己には攻撃しないはずの免疫機能が、自分自身の身体や組織を攻撃してしまうことで生じる病態です。
例:膠原病(関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎、皮膚筋炎など)、クローン病、潰瘍性大腸炎、バセドウ病、橋本病、1型糖尿病など。
**間質性肺疾患についてはこちらをご参照ください。
† 病気になった造血幹細胞(赤血球、白血球、血小板をつくり出す細胞)を健康な造血幹細胞と入れ替え、正常な血液をつくることができるようにする治療です。
●化学療法を開始する前の確認事項
骨髄抑制、腎機能障害、感染症がある
肝機能障害(肝転移、肝炎、肝硬変等)、アルコール依存症があるまたは既往歴がある
心筋梗塞の既往歴がある
間質性肺炎または肺線維症がある、または既往歴がある
胸水または腹水、水痘(みずぼうそう)がある
聴力障害がある
妊娠している、または妊娠する可能性のある女性、授乳婦、パートナーが妊娠する可能性のある男性
キイトルーダ®、ゲムシタビン、ペメトレキセド、シスプラチン電子添文より
他の診療科・医療機関を受診する時には、必ずキイトルーダ®と化学療法の併用治療を受けていることを知らせてください。
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